前田雅英先生のガイキチっぷりはネ申だね

前田雅英先生の御発言。

実在しない児童の性描写への規制は、今後検討を始めようというのが与党案から出てきている段階だ。ただ、これに関してはこの青少協でもそうだったのだが、漫画を規制するという事になると激しい抗議が来る。だからこそ取り組むべきだと思うが、人格を否定する表現を規制するとか、かなり詰めてやっていかないと難しい。
どう考えても、実在する人がいなければどんな漫画でも許されるというのはおかしい。175条の猥褻物に当たらない限りは許されるというのは、皆さんもかなりおかしいと思っているので、そろそろ前に出なきゃいけない。しかし出る以上は腰を据えていかないと、漫画の問題は非常に大変だ。児童ポルノ法改正を与党案でやると書いただけで、物凄い数の脅迫メールが国会議員の担当に来たという話を聞いた。だからこそやらなきゃいけない。
児童ポルノ漫画みたいな物があるから幼児に対する虐待が増えるのか、増えないのか、データが有るのか、無いのか、エビデンスを示せみたいな議論が必ずある。これに関しては、こういう物に刺激されたから奈良女児殺害事件などが起きたという事実がある。だが、統計的にこういう物があるから増えたという立証は、データとしては明確には無い。無いから影響していないというのも間違いだと思うのだが。
女性と子供は虐待されると喜ぶんだという描写が明らかに犯罪を助長するというアメリカの研究は、規制に消極的な学者の世界でもはっきり認められている。だから、これは禁ずるべきである。これはほぼ異論が無い。ただ、幼児姦ポルノ漫画があるから幼児姦が増えるという立証も無い。もっと無いのはカタルシス理論で、こういう物があるから犯罪に至らないんだというのは、エビデンスも何も無い。
最後は、法律の世界では常識で、こういう物があったら犯罪が増えるとする人が多い感じがあれば法的に禁止する。これは当然。統計データがなければ禁止出来ないというのはナンセンス。
漫画家団体(おそらくAMIの事)の人達は、統計データが無いのにそういう事を主張している学者のグループはインチキであるとか滅茶苦茶だと、私なんかも槍玉に上げられて10万単位のメールが来ちゃったりした。